デジゲー博に続き、コミケ2日目の12月30日(日)。 cretia studioはコミケに初出展いたしました!
デジゲー博も3回経験したし、去年の冬のC93に下見もした。これなら戦場だってバッチリだぜ!
……と息巻いていたのですが、すみません。
コミケという戦場を舐めてました!!
私はイベントといえばデジゲー博しか経験していなかったのですが、それとコミケ(同人ゲームエリア)とはいろいろと違う点があることを身をもって知ることになりました。
以下、レポートです!!
参加者の違い
設営するにあたって、まずデジゲー博とコミケは参加者の目的が違います。
デジゲー博は「ゲームを知る、遊ぶ」目的の参加者が多いです。買うのは二の次。
しかし、コミケは「目的のブツを買う。その後、面白そうな創作物があれば買う」参加者が多いです。
基本的に参加者は同じブースに長くいません。というより、いれません。
デジゲー博とは比べ物にならないほどのブース数があり、限られた時間の中で多くのブースを回りたい心情や、周りの回転の速さがそうさせているのです。
なので、ここで遊んでください! というのはまず無理だと思います。隣のブースや通行する参加者への迷惑度のほうが高いです。(見本誌をパラ見するぐらいの秒数で終わるのなら大丈夫かもですが……)
とりあえず遊んでみて面白そうなら……が使えないので「ひと目で気になる作品かどうか」が絶対条件となります。
ゲームにも通ずる話ですが、まず「お金を出すなら、失敗したくない」と思います。なので、
「安心して! お金を出す価値はあるよ!」
という雰囲気をブースから醸し出さなければなりません。
設営の工夫の違い
上記から、まず「遊んでもらうのではなく、安心して買ってもらうための情報を出す」ことに専念します。
試遊機はなし。電源が使えないので、バッテリーがなくなるまでタブレットでPVを再生します。このPVで中身のクオリティや世界観、面白さを伝えます。
開場
午前10時。開場の拍手が終わるとともに流れていく人人人……!
左から右へ、統率がとれたように綺麗に人が流れていくのを見て、これが気高き戦場か……。と感じずにはいられませんでした。
20分ぐらい経って、人の流れがあちこちするようになったなと思ったところで、ポツポツと自分のブースにも人が来てくれるようになってきました。
感涙。
コミケは初参加で完全無名の個人開発者のところに来てくれるなんて、なんと嬉しいことか。
そして完売へ
デジゲー博では20部ぐらいを持っていって、11部売れました。なので、コミケなら売れてその倍ぐらいかなぁと思って、30部用意していたのです。
ですが、ありがたいことにその30部も12時20分ぐらいに完売。開始から2時間ちょっとで終わるという、嬉しいけれどそれ以降に来てくれたかもしれない参加者に申し訳なくなってしまいました。
反省会
初参加で30部完売ということで、本当に嬉しく思います。ありがとうございます。
買っていただけた要因について、思いついたのをあげると
- PVの効果が高かった(買う前にゲームの中身がわかる)
- ゲームがジャケット付きのケースでちゃんとしたものっぽいという印象があった
- ノベルゲームは売り切りジャンルであり、即売会でも長い歴史があって相性がいい
こんな感じでしょうか??
頒布前から意識していたのは上2つですが、私がこうしてコミケでWindows版「脱出死神探偵少女」を頒布できたのも、ジャンルがノベルだったから。というのが大きかったのかなと、イベントを終えた今感じています。プレイ時間を気にされる方もいたので、価格に見合う分、長く遊びたいというのもあるかもしれません。これもノベルゲームならではと思います。
逆に次は気をつけようと思ったのが、部数とグッズです。
部数については、コミケを甘く見ていた自分の招いた結果です。
缶バッジ、Tシャツ、バッグなどのグッズは基本的に売れないものと思ったほうがいいなと思いました。(自分がオリジナルグッズが欲しいという理由で作ったので、そこまで悲観はしていませんが)
でも、缶バッジは買ってくれた方がいました! 感謝!!
……というわけで、思った以上にコミケ参加者の熱量が高く、同人ゲームって本当にいいものですね、と思えたいい経験になりました。
平成最後のコミケ、最高でした!!
以上、本年最後の記事でした。
来年もcretia studio をどうぞよろしくお願いいたします!